タクシーに乗ろうとしている利用者のもとに、最も早く着くタクシーを自動的に選んで配車するスマートフォンのアプリを神奈川県内のタクシー会社が導入することになりました。来年1月以降の本格的な利用開始を目指すということです。
このアプリには利用者の周辺にいるタクシーが表示され、乗りたい場所をスマートフォンで指定すると、このうち最も早く着くタクシーが利用者のもとに向かうという仕組みです。
距離だけでなく、渋滞や周辺のタクシーの動きなどの情報を総合的に判断して最も早く着くタクシーを決めます。
開発した神奈川県タクシー協会と大手IT企業のディー・エヌ・エーはこのアプリを使ったサービスを4日、横浜市中区で公開し、交通量が多い通りで利用者がアプリを使うと、3分ほどでタクシーが到着しました。
このサービスの実用実験は4つのタクシー会社の200台が参加して今月12日から横浜市中区、西区など市内の一部の地域で行われ、アプリをダウンロードすれば誰でも利用できるということです。
神奈川県タクシー協会の石川治広報委員長は「今後2か月間の実用実験を通して課題を見つけ、利用者の利便性を高めていきたいです」と話していました。
このサービスは無料で、来年1月以降に県内全域での本格的な利用を目指すということです。
-- NHK NEWS WEB