異常な破裂が相次ぐなどしてリコール対象となったタカタ製のエアバッグをめぐり、現在も400万台以上が改修されていないことから、国土交通省は特に危険性が高いとされる97車種170万台については部品が交換されるまで車検を通さないことを決めました。
タカタ製のエアバッグをめぐっては平成16年以降、異常な破裂が世界でおよそ200件発生し、少なくとも18人が死亡したほか国内でも2人がけがをしています。
国土交通省によりますと国内では自動車メーカー24社の合わせて1883万台がリコールの対象となりましたが、改修率はことし7月時点で78%にとどまり、現在もおよそ410万台が改修されないままとなっています。このため、国土交通省は特に危険性が高いとされる車種については、部品が交換されるまで車検を通さないことを決めました。
対象となるのは国内で破裂が報告されたホンダの「フィット」や日産自動車の「エクストレイル」、「フーガ」など、97車種のうちリコールの届け出が去年4月以前となっているおよそ170万台です。
この措置は来年5月から適用されるということで、国土交通省は「リコール対象の車を使用し続ける危険性を認識してもらい、すべての車の改修につなげたい」としています。
-- NHK NEWS WEB