「メルカリ」はインターネットの利用者どうしが、さまざまな品物をフリーマーケットのように売り買いできるスマートフォンのアプリです。
売りたい物の写真をスマートフォンで撮影してネット上に投稿すると、興味を持った人と値段の交渉も含めたやり取りが直接でき、その手軽さから若者を中心に人気を集めています。
また売り手と買い手が互いの住所を知らなくても専用の宅配システムを利用することで、相手に品物を届けられるのも特徴です。
出品の際の売り手の最低希望金額は300円で、代金は買い手がいったん運営会社に支払い、手数料の10%が差し引かれたあと売り手に支払われる仕組みです。
運営会社によりますと、ことし7月末までに国内でのアプリのダウンロード数は5000万件を超え、1日当たりの出品数は多い時で100万に上るということです。
一方で、メルカリをめぐっては出品が不適切だと指摘されるケースが相次いでいます。
出品者の目的は分かりませんが、ことし4月には「1万円札」などの現金のほか、高額な入金をしたICカード乗車券などの出品が見つかりました。
さらに5月には発行済みの領収書が売りに出されているのが見つかり「使い方によっては脱税などの犯罪になりうる」といった指摘が出て、運営会社が出品禁止の措置を取りました。このほか先月、夏休みの終わり頃に「読書感想文」という名前の商品が出品されて、問題点とされたケースもありました。
-- NHK NEWS WEB