6年前、富山県や石川県などにあった焼き肉チェーン店でユッケなどを食べた181人が症状を訴え、このうち5人が死亡した集団食中毒をめぐり被害者とチェーン店が肉を仕入れた東京の卸売会社に損害賠償を求めた裁判で、卸売会社が謝罪したうえで、裁判に加わった被害者などに合わせて1億円を支払うことで和解が成立しました。
平成23年4月、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の富山、石川、福井、神奈川の4つの県にあった店舗でユッケなどを食べた客181人が相次いで食中毒の症状を訴え、このうち5人が死亡しました。
この集団食中毒をめぐり、8人の被害者とチェーン店を経営していた「フーズ・フォーラス」が、肉を仕入れた東京の卸売会社「大和屋商店」に対し3億円余りの損害賠償を求める訴えを金沢地方裁判所に起こしていました。
この裁判で7日、大和屋商店が被害者などに謝罪したうえで、保険会社から受け取る1億円を、原告の8人の被害者と、利害関係人として裁判に参加したほかの被害者や遺族111人に支払うことで和解が成立しました。
原告の代理人によりますと、1億円は被害の程度に応じて分配されるということです。
-- NHK NEWS WEB