先月、岐阜県多治見市の中央自動車道で、工事現場にトラックが突っ込み、積み荷が下の国道に落下して作業員1人が死亡し、トラックの運転手を含む9人がけがをした事故で、警察は、トラックの運転手の47歳の男を過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、大阪・高槻市の物流会社「大豊物流システム」のトラック運転手、村田義明容疑者(47)です。
先月30日、岐阜県多治見市の中央自動車道の上り線で、舗装工事の現場にトラックが突っ込み、はずみでトラックの積み荷が下の国道に落下して、乗用車4台が巻き込まれました。この事故で、高速道路の工事現場で作業をしていた岐阜県瑞浪市の建島誠治さん(40)が死亡したほか、高速道路の作業員4人と国道を走っていた車の4人の合わせて8人がけがをしました。
トラックを運転していた村田容疑者もけがをして入院していましたが、警察はけがの回復を待って7日、過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。警察によりますと、村田容疑者は調べに対し「降りるインターチェンジの場所があいまいで、スマートフォンの地図アプリを起動しようとして脇見をしたところ衝突した」と供述し、容疑を認めているということです。
現場には、目立ったブレーキの痕はなかったということで、警察が事故の詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB