5日、日本航空機がエンジンの不具合で羽田空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会はタービンの羽根が200枚以上損傷し、事故につながりかねない重大なトラブルだとして今後、エンジンを製造したアメリカの航空当局と連携して詳しい調査を行う考えを明らかにしました。
5日午前、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便、ボーイング777型機で離陸直後に左のエンジンから火が出て、およそ1時間後に羽田空港に緊急着陸しました。国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントだとして、航空事故調査官3人を羽田空港に派遣し調査を始めました。
7日の調査では機長などから事情を聞いた上で、エンジンの内部を見たところ、タービンのブレードと呼ばれる金属製の羽根が後方の2段にわたって200枚以上が欠けたり無くなったりしているのを確認したということです。
調査のあと船木慎吾主席調査官は「タービン周辺の部品にも穴が空いているのを確認した。今後、フライトレコーダーなどの分析を行うとともにアメリカの当局と調整して詳細な調査を行っていく」と述べ、エンジンを製造した会社があるアメリカのNTSB=国家運輸安全委員会と連携して詳しい原因を調べる考えを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB