日本時間の8日午後2時前、メキシコ沖の太平洋を震源とするマグニチュード8.2の大きな地震がありました。メキシコの沿岸では津波を観測していて、気象庁は、津波の観測データを解析して日本への津波の影響があるかどうか調べています。
ハワイにある太平洋津波警報センターから気象庁に入った連絡によりますと、日本時間の8日午後1時49分ごろ、メキシコのチアパス州沖の太平洋を震源とする大きな地震がありました。
詳しい震源は北緯14.9度、西経94度で、震源の深さは不明、地震の規模を示すマグニチュードは当初8.0と推定されると発表していましたが、8.2に修正しました。
この地震で、メキシコの沿岸ではこれまでに高いところで70センチの津波を観測しているということです。
気象庁は太平洋の広い範囲で津波が発生するおそれがあるとしていて、震源周辺の津波の観測データなどを解析して日本への津波の影響があるかどうか調べています。
また太平洋津波警報センターは、メキシコの沿岸に高さ3メートルを超える津波が到達するおそれがあるとして厳重な警戒を呼びかけています。
また、ニュージーランドや中米のエクアドル、南太平洋のクック諸島などでは最大で高さ1メートルの津波が到達するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
このほか、グアムや南米やアジアでも多少の潮位の変化が起きる可能性があるとして注意を呼びかけるとともに詳しい分析を急いでいます。
現地からは、この地震により、メキシコで2人、グアテマラで1人が死亡したと伝えられています。
一方、日本企業が多く集まるメキシコの首都メキシコシティーにいるNHKのスタッフによりますと現地では揺れはあったものの、これまでのところ、市内で大きな被害は確認されていないということです。
-- NHK NEWS WEB