400年以上の歴史がある佐賀の伝統工芸、有田焼を海外に発信しようと、有田焼のチェスの駒が作られ、8日、関係者に披露されました。
このチェスの駒は、佐賀県有田町の陶磁器の会社が有田焼を海外にアピールし、販路を拡大しようと制作したもので、8日、町内にある「佐賀県窯業技術センター」で関係者に披露されました。
駒は有田焼の伝統的な技法で絵付けをしたものや、金ぱくを貼ったものなど10組作られ、このうち絵付けをした駒には藍色で松竹梅が描かれています。いずの駒も割れにくくするため、佐賀県窯業技術センターが開発した強度があるとされる磁器の素材が使われたということです。
この有田焼の駒は海外のチェス愛好家などをターゲットに、およそ40万円から120万円で販売され、来週からは東京で展示や販売が行われるということです。
制作した会社の原口隆さんは「有田の職人たちの技はすばらしいものがあります。創業から401年を迎えた有田焼が世界にチャレンジする機会にしたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB