大手建設会社の清水建設は東京電力福島第一原発事故の復旧工事をめぐり、現場の責任者だった社員と下請け業者が共謀して経費を水増しして請求する不正取引を行いおよそ3900万円の損害を発生させたと発表しました。
清水建設は東京電力から請け負った福島第一原発事故の復旧工事をめぐり、不正が行われているという情報が寄せられたことを受け、内部調査を進めてきました。
その結果、復旧工事の現場責任者だった男性社員と下請け業者が共謀して経費を水増しして請求する不正取引を行っていたことが判明し、会社の損害額はおよそ3900万円に上るとしています。
会社は外部の弁護士による調査を進めていますが、問題の男性社員は8日未明に死亡したという連絡が警察から入ったということです。このため今後、下請け業者に対し、法的措置も視野に調査を進め全容の解明を図るとともに損害の早期回収に努めるとしています。
清水建設は、「このような事態が起きたことは誠に遺憾で、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます」としています。
-- NHK NEWS WEB