10日夕方、東京・渋谷区の小田急小田原線の沿線にある3階建ての建物から出火し、一時、火が電車の屋根に燃え移りました。乗客は線路を歩いて避難し、警察によりますと、けが人などの情報は入っていないということです。
警察や消防によりますと、10日午後4時ごろ、東京・渋谷区代々木5丁目の3階建てのボクシングジムから火が出ていると通報がありました。
火は一時、代々木八幡駅と参宮橋駅の間で停車した小田急小田原線の電車の7号車に燃え移り、屋根が15平方メートルほど焼けましたが、その後、消防によって消し止められました。
およそ150人の乗客は警察や鉄道会社の誘導で電車から降り、線路を歩いて避難したということで、警察によりますと、けが人などの情報は入っていないということです。
近くにいたNHKの職員によりますと、建物から上がった炎は風にあおられて線路側に向かい、停車していた電車の屋根に燃え移ったということで、電車は火がついたあと、少し移動して再び止まったということです。
一方、警察によりますと、火が出た3階建てのボクシングジムも合わせて80平方メートルが燃えましたが、これまでに火はほぼおさまり、住人などにけがはないということです。
現場は小田急小田原線の参宮橋駅から南西に500メートルほどの住宅やオフィスなどが建ち並ぶ地域で、警視庁と東京消防庁が出火の原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB