中国政府はガソリン車やディーゼル車などの生産や販売の禁止に向けたスケジュールを策定することを明らかにしました。イギリスやフランスでも同じような措置が決まっていて、環境規制の強化が進む中、電気自動車の普及を進めるいわゆる「EVシフト」が加速すると見られます。
中国国営の新華社通信によりますと、中国・工業情報化省の辛国斌次官は9日、中国国内でのガソリン車やディーゼル車の生産や販売を禁止する措置について、「すでに研究を始めており、スケジュールを策定する計画だ」と明らかにしました。具体的な時期には言及しませんでした。
中国は深刻な大気汚染への対策や自動車産業の振興のため、電気自動車やプラグインハイブリッド車といった「新エネルギー車」の購入者に補助金を支給するなど普及に力を入れていて、去年の販売台数は50万台を超えています。
ヨーロッパでもイギリスがガソリン車やディーゼル車の新車の販売を2040年以降禁止すると発表したほか、フランスも同じような措置を決めています。
年間2800万台を販売する世界最大の自動車市場の中国で同様の措置が決まれば、電気自動車の普及を進めるいわゆる「EVシフト」が加速することになり、メーカー各社の今後の戦略にも影響を与えそうです。
-- NHK NEWS WEB