東日本での長雨など天候不順の影響で、先月のビールや発泡酒などの販売数量は大手4社のうち3社でおよそ6%から7%減少し、比較的大きな落ち込みとなりました。
ビール、発泡酒、それに第三のビールを合わせた「ビール系飲料」の先月の販売数量は去年の同じ月と比べてアサヒとキリンが7%の減少、サッポロが5.9%の減少、サントリーが横ばいと、大手4社のうち3社で比較的大きな落ち込みとなりました。
これは、関東を中心とした東日本でぐずついた天候が続き、日照時間が平年を大幅に下回ったり気温が低くなったりした影響で、飲食店向けと家庭向けともに需要が落ち込んだことによるものです。
ビール系飲料をめぐっては、改正酒税法の施行を前にした駆け込み需要の反動で6月以降販売が落ち込み、各社とも例年暑さで需要が伸びる8月に期待をかけていましたが、天候不順の影響で不振が続いた形となりました。
このため、各社では秋から冬にかけて期間限定の商品に力を入れるなどして、需要の掘り起こしを図りたいとしています。
-- NHK NEWS WEB