MR=「複合現実」と呼ばれる先端技術でアイドルの映像を立体的に映し出し、会場から離れた場所で臨場感のあるライブを楽しもうという試みが12日夜、東京都内で行われました。
これは現実の風景にコンピューターが作り出した映像を重ねるMR=「複合現実」の技術を使ってライブを楽しもうというもので、通信大手のNTTドコモが初めて行いました。
ライブの疑似体験は12日夜、東京・渋谷のCDショップで行われ、別の会場で歌うアイドルの姿が立体的に映し出されると集まったファンが手を振って応えました。
光回線で伝送したアイドルの映像と音声を渋谷の会場に映し出すことであたかも目の前でライブが行われているような臨場感を楽しめるもので、参加した客は「アイドルがまるでこの場所に来たような感覚になって驚いた。ライブに行けなくても、すぐそばにいるように思えてうれしかった」と話していました。
NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の芦川隆範部長は「ライブを別の場所でも臨場感があるようにできるかが大事で、MRによって場所は離れても感動を共有できるようになる」と話していました。
NTTドコモでは今後、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え、スポーツの分野でもMRをいかしていけるよう技術開発を進めていくことにしています。
-- NHK NEWS WEB