インドを訪れている安倍総理大臣はモディ首相との首脳会談のあと共同声明を発表し、核実験などを強行する北朝鮮を強く非難し、国際社会に対し、先に採択された国連安全保障理事会の決議を完全に履行し、圧力を最大化することを呼びかけることにしています。
この中で両首脳は弾道ミサイルの発射や核実験を強行する北朝鮮を最も強い言葉で非難し、核および弾道ミサイル計画を放棄するよう求めるとともに、国際社会に対し、先に採択された国連安全保障理事会の決議を厳格かつ完全に履行し、圧力を最大化するよう呼びかけることにしています。
また海洋進出を強める中国を念頭に、国際法に従った航行および上空飛行などの自由の重要性を再確認し、紛争の平和的解決を追求することの重要性を強調する予定です。
さらに日本の新幹線技術が導入されるインド西部の高速鉄道計画などインフラ整備におよそ1900億円の円借款を供与するほか、両国の航空会社が路線や便数を原則自由に決められる、いわゆる「オープンスカイ」を進展させることが盛り込まれる見通しです。
また、日本とインドの原子力協定を踏まえ、日本の原子力関連技術の輸出に向けて官民による協議の場を設けることや、日本製の救難飛行艇「US−2」を導入するための議論を継続することも明記されることになっています。
-- NHK NEWS WEB