群馬県と埼玉県にある同じ系列の総菜店の総菜を食べた22人がO157に感染した問題で死亡した女の子が食べた総菜を販売した店舗の調理室では異なる食材で包丁やまな板を使い分けておらず衛生管理に問題があったと先月、保健所から指摘されていたことが前橋市への取材でわかりました。
先月、群馬県と埼玉県にある総菜店「でりしゃす」の4つの店舗で販売されたポテトサラダやコールスローサラダなどを食べた22人が腸管出血性大腸菌、O157に感染し、このうち前橋市の六供店のタケノコやエビの炒め物などを食べた東京の3歳の女の子が死亡しました。
この店舗の調理室では包丁やまな板を異なる食材で使い分けていなかったほか、消毒液の使用期限が切れるなどしていて、衛生管理に問題があったと、先月行われた保健所の立ち入り検査で指摘されていたことが、前橋市への取材でわかりました。
保健所は調理室の衛生状態が感染の広がりに影響したかどうか店の従業員から改めて話を聞くなどして調べることにしています。
一連の問題を受けて行われた保健所の検査ではこの店の調理器具や従業員の便からはO157は検出されませんでした。
総菜店の運営会社「フレッシュコーポレーション」は「包丁やまな板の使い分けをしていなかった事実は把握できていないが、保健所などの調査には全面的に協力したい」としています。
-- NHK NEWS WEB