自民党と民進党の国会対策委員長が会談し、民進党は、配偶者の基礎年金に特例として上乗せされる「振替加算」の支給漏れが明らかになったことを受けて、すみやかに衆議院厚生労働委員会で閉会中審査を行うよう求めました。これに対し、自民党は来週20日に開催したいという考えを伝えました。
この中で民進党の松野国会対策委員長は配偶者の基礎年金に特例として上乗せされる「振替加算」で総額およそ598億円の支給漏れが明らかになったことを受けて「10万人に被害が出ていると報じられており、大至急なんとかしないと、社会不安が広がってくる」と述べました。
そのうえで松野氏は政府の対応などをただす必要があるとして、すみやかに衆議院厚生労働委員会で閉会中審査を行うよう要求しました。
これに対し、自民党の森山国会対策委員長は「大事な課題であり、加藤厚生労働大臣の日程などを調整のうえ、できるだけ早く返事したい」と述べ、開催に向けて調整を進める考えを伝えました。
この後、自民党は民進党に対し、来週20日に閉会中審査を開催したいという考えを伝えました。
民進党の松野国会対策委員長は記者団に対し「新たな消えた年金問題だ。政府の対応にいろいろ疑問があり、閉会中審査の審議を通じて明らかにしたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB