中国当局がインターネット上でやり取りされる仮想通貨に対し規制を強めるなか、代表的な仮想通貨「ビットコイン」の中国にある大手取引所が今月30日ですべての取り引きを停止すると発表しました。
中国では、中央銀行の中国人民銀行が今月4日、インターネット上の仮想通貨を発行して資金を集める「ICO」と呼ばれる取り引きについて、違法で詐欺などの疑いもあるとして禁止すると発表するなど、このところ中国当局が仮想通貨に対し規制を強めています。
こうした中、仮想通貨「ビットコイン」の中国にある大手取引所「BTCチャイナ」が声明を発表し、14日から新規取り引きを停止したほか、今月30日ですべての取り引きを停止すると明らかにしました。
中国メディアなどによりますと、2011年に設立された「BTCチャイナ」は、14日の時点でビットコイン全体のおよそ10%を扱う世界第3位の大手取引所だということで、声明の発表後、中国のほかの取引所ではビットコインの価格が一時、およそ20%から30%値を下げました。
中国では、仮想通貨が、通貨・人民元が海外に流出する抜け道に使われているという見方もあり、ほかの取引所の今後の動向にも関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB