安倍総理大臣は、福島県新地町を訪れて、震災の津波で被災したJR常磐線の一部区間の運転再開を祝う式典に出席し、「運転再開を実現させた関係者の努力に敬意を表したい」と述べたうえで、速やかな復興に期待感を示しました。
安倍総理大臣は10日、東日本大震災の被災地の復興状況を視察するため福島県を訪れていて、午前中、再建された新地町のJR新地駅で、JR常磐線の一部区間の運転再開を祝う式典に出席しました。
JR常磐線は、津波の被害で不通になっていましたが、復旧工事の結果、10日は、福島県相馬市の相馬駅と宮城県亘理町の浜吉田駅の間のおよそ23キロの区間で運転が再開されました。
式典で安倍総理大臣は「常磐線の運転再開を実現させた関係者の皆さまの努力に敬意を表したい。そして、新たな駅とともに、まちが見事に復興し、たくさんの人たちが訪れることを祈念したい」とあいさつしました。
このあと、安倍総理大臣は、震災が発生した際、新地駅で停車した列車の乗客の避難誘導にあたった警察官らと面会し、「瞬時の判断で多くの人の命を救った立派な対応だった」とねぎらいました。
安倍総理大臣は10日、原発事故の避難指示区域にある企業や農家なども視察する予定です。
-- NHK NEWS WEB