日産自動車のゴーン会長は、2022年までにルノーと傘下の三菱自動車工業の3社で、電気自動車を新たに12車種発売すると発表し、プラグインハイブリッド車などを含めるとグループが販売する新車の30%が電動化した車になるという見通しを明らかにしました。
日産のゴーン会長は15日、パリで記者会見し、ルノーと、去年、傘下におさめた三菱自動車の3社として初めての中期経営計画を発表しました。
この中で、メーカー各社が開発強化にかじを切る電気自動車について、2022年までに新たに12車種発売するとしています。
家庭用のコンセントなどから充電できるプラグインハイブリッド車などを含めると、グループが販売する新車の30%が電動化した車になる見通しです。
一方、2022年にはドライバーがいなくても走行できる完全自動運転の技術も確立し、ことし上半期にグループで初めて世界トップに立った新車の販売台数は1400万台以上にまで増える見込みだということです。
ゴーン会長は「現在、消費者はまだ幅広い車種を求めているが、厳しい環境規制によって電気自動車へのシフトが進む」と述べました。
日産は電気自動車の量産化にいちはやく乗り出しましたが、今月、ドイツのフォルクスワーゲンやBMWが相次いで電気自動車を大幅に増やすと発表するなどいわゆる「EVシフト」が急速に進んでいて、メーカーの間で主導権争いが激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB