自動車レースの最高峰「F1」でかつて圧倒的な強さを誇り、7年ぶりの復帰が注目された「ホンダ」は、エンジンのパワー不足などでレースでの低迷が続き、イギリスのレーシングチーム「マクラーレン」との提携を今シーズン限りで解消することになりました。
発表によりますと、ホンダは、自動車レースの最高峰F1でエンジンを供給しているイギリスのレーシングチーム、マクラーレンとの提携を今シーズン限りで解消します。
ホンダは、2015年からマクラーレンにエンジンの供給を再開し、1980年代の後半から90年代にかけてF1で圧倒的な強さを誇り、黄金時代を築いたチーム「マクラーレン・ホンダ」を復活させました。
ホンダにとっては7年ぶりのF1への復帰で注目されましたが、エンジンのパワー不足や、相次ぐトラブルなどもあってレースでは低迷を続けたことから、マクラーレン側は別のメーカーとの提携を模索していました。
マクラーレンとの提携解消を受けて、ホンダは来シーズンからイタリアのレーシングチーム「トロ・ロッソ」にエンジンを供給し、F1への参戦は継続する方針です。
ホンダの八郷隆弘社長は「志半ばでたもとを分かつのは非常に残念だが、お互いの将来に向けた最善の道として決断した」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB