IT企業が集まるアメリカ・シリコンバレーで注目を集める、人々を観察することなどで得たアイデアを具体化する「デザインシンキング」と呼ばれる思考方法を日系企業の社員らが学ぶ研修会がサンフランシスコ近郊で開かれました。
「デザインシンキング」とは、人々のニーズを観察することで何が課題になっているのかを見つけ、それを解決するために出されたアイデアを具体化し、試行錯誤しながら完成させていく思考方法のことです。
シリコンバレーでは、IT企業が新製品の開発のために新しい発想を求めて取り入れるなど注目を集めている手法で、シリコンバレーを管轄するサンフランシスコ日本総領事館が、現地に進出している日系企業にこの手法を体験してもらおうと研修会を開きました。
研修は、「訪日観光客の増やし方」をテーマに行われ、参加者たちは、特定の人物像を設定し、その人が日本を訪れた場合、どのようなニーズがあるかその人の身になって考えていきました。
そして、日本を訪れる際にあったら便利だと思われる新しいアプリなど目に見える商品を実際に制作し、商品が人々のニーズを満たせるか試行錯誤を繰り返していました。
サンフランシスコ日本総領事館の福間啓介さんは「革新的アイデアの発信地・シリコンバレーで、デザインシンキングへの注目度は非常に高く今後も日本に向けて発信していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB