アメリカのメディア王マードック氏が率いる「21世紀フォックス」は、ヨーロッパ最大の有料テレビでイギリスの「スカイ」を買収することで基本合意し、買収総額は日本円で1兆6000億円を超える見通しです。
アメリカのメディア大手「21世紀フォックス」は9日、イギリスの有料テレビ「スカイ」を買収することで基本合意したと発表しました。
「フォックス」は現在、「スカイ」の株式を39.1%保有していますが、残りの株式を買い取って完全子会社化する方針で、買収総額は112億ポンド(日本円で1兆6000億円)を超える見通しです。
「フォックス」は、メディア王として知られるルパート・マードック氏が率いるグループの中核企業で、ニュース専門チャンネルや映画やスポーツといった娯楽部門を手がけています。
一方、「スカイ」は、イギリスのほかドイツやイタリアなどに2100万人の契約者を抱えるヨーロッパ最大の有料テレビで、今回の買収で「フォックス」は自社の豊富なコンテンツの視聴者を増やす狙いがあるものと見られます。
アメリカではことし10月、通信大手の「AT&T」がCNNテレビや映画会社を傘下に置く「タイムワーナー」を買収すると発表していて、メディア業界の再編が加速しています。
-- NHK NEWS WEB