来年春に就職を希望する高校3年生の採用試験が16日から始まります。ことし春の高校生の就職内定率が過去最高となる中、人手不足を背景にした「売手市場」はことしも続く見通しです。
高校生の就職活動は16日から採用試験が始まり、企業の面接などが解禁されます。
厚生労働省によりますと、ことし春に就職した高校生は3月末の時点でおよそ17万2000人、就職内定率は99.2%と、前の年と比べて0.1ポイント上回り、調査を始めた昭和63年以来最も高くなりました。
また、生徒1人当たりで何人の求人があるかを示す求人倍率は2.23倍と6年連続で増加しています。
ことし春に就職した高校生のおよそ60%が、去年9月の時点で内定を得ていて、5年前と比べて20ポイント近く上回るなど、9月の採用試験が始まってすぐに内定を得る生徒が増えてきています。
人手不足を背景にしたこうした「売手市場」は、ことしも続く見通しで、連休明けの来週から本格的に始まる採用試験では、企業の間で採用活動が激しくなる見込みです。
-- NHK NEWS WEB