近畿地方の2府4県では、台風の影響で、17日、大阪府で4人、兵庫県で3人、京都府で1人が強風で転倒するなど、午後11時までに8人がけがをしています。
大阪府内では、17日午後6時半ごろ、吹田市のマンションの1室で住民の65歳の女性が外出しようとドアを開けたところ、強風でドアに足を挟まれ、病院に搬送されました。市によりますと、足の骨を折る大けがをしたということです。
また、寝屋川市では、午後2時15分ごろ、路上で45歳の女性が強風にあおられて転倒し、市によりますと、左手を骨折した疑いがあるということです。
このほか、茨木市では、自転車で路上を走っていた64歳の女性が風にあおられて転倒し軽いけがをしたほか、大阪・住吉区のマンションでは、部屋にいた15歳の少年が強風で割れた室内のガラスで手を切り、軽いけがをしました。
また、兵庫県内では、17日午後5時半ごろ、加古川市加古川町粟津の路上で傘を差して歩いていた65歳の女性が、風にあおられて転倒し、市によりますと、右足の骨を折る大けがをしたということです。
このほか、兵庫県内では、たつの市揖保町で70代の男性が、神戸市東灘区で86歳の女性が、いずれも路上で風にあおられて転倒し、軽いけがをしたということです。
一方、京都府でも、17日午後7時ごろ、宇治市の路上で63歳の女性が自転車に乗っていたところ、風にあおられて転倒し、右足の骨を折る大けがをして病院で手当てを受けているということです。
奈良市では、17日午後6時ごろ、JR奈良駅前のビルの屋上に設置されていた看板が、台風の接近による強風の影響で剥がれて路上に落下しました。
ビルを所有する会社によりますと、縦およそ2メートル、横およそ5メートルの木製の看板3枚が相次いで風にあおられて落下したということです。
看板は通行量が多い道路の車道部分に落下し、1枚が停車していたタクシーにぶつかりましたが、けが人はいませんでした。
兵庫県豊岡市城崎温泉の旅館「深山楽亭」では、裏手の川があふれて1階の廊下に浸水したということです。
深山楽亭の従業員はNHKの電話取材に対し、「午後9時ごろ、旅館の裏にある川から水が流れ込んできて、別館の石畳の廊下に浸水しました。今も浸水は続いていて、別館に泊まっていたお客様には本館に移っていただきました。けが人はいませんが、本当に急なことだったので、驚きました」と話していました。
-- NHK NEWS WEB