来年の春に就職を希望する高校3年生の採用試験が、解禁後、初めての平日となった19日から、本格的にスタートしました。人手不足に悩む企業が多い中、高校生に有利ないわゆる「売手市場」はことしも続く見通しです。
来年の春に就職を希望する高校3年生の採用試験は今月16日に解禁され、初めての平日となった19日、多くの企業が採用試験を実施しました。
このうち、東京・上野では鉄塔などの金属製品を製造する会社が採用試験を実施し、3人の女子生徒が筆記試験と面接に臨みました。
厚生労働省によりますと、ことしの春に卒業した高校生の就職率は3月末の時点で99.2%と、平成3年以来、26年ぶりの高水準となりました。現在も多くの企業が人手不足に悩んでいて、高校生に有利ないわゆる「売手市場」はことしも続く見通しです。
19日、東京で採用試験を実施した金属製品の製造会社では、毎年20人前後の高校生を採用していますが、ことしは応募が例年に比べて少ないため、今後、2次募集をかける予定だということです。
人事担当の清水義博総務本部長は「高校から推薦してもらえる生徒の人数が少なく、厳しい採用活動になると感じている。高校生に選んでもらえるよう女性が働きやすい職場などをアピールしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB