愛媛県に本社がある造船最大手の今治造船は、国内で17年ぶりとなる新たな大型ドックを香川県丸亀市に完成させました。
新しいドックは、今治造船がおよそ400億円をかけておととしから建設を進めてきました。
ドックは長さ610メートル、幅80メートル、深さ11メートル余りで、重さ1330トンまでの部品をつり上げられる国内最大級の門の形をしたクレーンを3基、備えています。すでに20フィート換算で2万個のコンテナを積める世界最大級の船が建造されていて、会社側は、このドックの完成で、同じ規模のコンテナ船を年間で10隻程度、建造できる態勢が整ったとしています。
国土交通省によりますと、国内での新たな大型ドックは、今治造船が平成12年に愛媛県西条市に建設して以来17年ぶりで、会社側は、貨物量の世界的な増加などでコンテナ船の大型化が進む中、生産体制の強化で中国などの造船会社との競争に参画したいとしています。
今治造船の檜垣幸人社長は「激しい国際競争で勝ち残るために、新しい設備を最大限活用して大型コンテナ船の連続建造を目指す」と話していました。
-- NHK NEWS WEB