加藤厚生労働大臣は、衆議院厚生労働委員会の閉会中審査で、配偶者の基礎年金に特例として上乗せされる「振替加算」の支給漏れが見つかったことについて、陳謝したうえで、業務の手順などを見直し再発防止を図る考えを示しました。
配偶者の基礎年金に特例として上乗せされる「振替加算」をめぐり、10万5963人に対し総額およそ598億円の支給漏れが見つかったことを受けて、20日、衆議院厚生労働委員会で閉会中審査が行われています。
審議の冒頭、加藤厚生労働大臣は「支払うべき年金を適正に支払わず、年金受給者の皆様にご迷惑をおかけしているのは、誠に遺憾だ」と陳謝しました。
そのうえで「11月から着実に年金を支払えるよう事務作業を進めている。業務の手順やシステムの点検などにさらに努め、今後、こうした事態が生じないよう適切に対応していく」と述べ、業務の手順などを見直し、再発防止を図る考えを示しました。
また民進党が、支給漏れの問い合わせに応じる日本年金機構の有料の専用電話を直ちに無料にするよう求めたのに対し、加藤大臣は「実態を調査したうえで、指摘を踏まえ、どういう対応ができるか考えたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB