法律で定めた基準を超える量の放射性物質が使われたキーホルダーなどの製品を無届けで販売したとして、原子力規制委員会は、ネット通販大手・アマゾンジャパンなどに対し、製品の販売停止を求めました。
原子力規制委員会によりますと、ことし3月以降法律で定めた基準を超える量の放射性物質を使ったキーホルダーとコンパスが、ネット通販サイト「アマゾン」を通して合わせて16点が無届けで販売されました。
製品には、蛍光塗料の一部などに放射性物質のトリチウムが基準の4倍から11倍ほど使われていたということです。
このため規制委員会は、アマゾンジャパンと製品を出品した業者2社に製品の販売停止を求めるとともに、ほかのネット通販大手に対しても法律で定めた基準を超える放射性物質を含んだ製品を販売しないよう要請することを決めました。
規制委員会によりますと、放射線が製品から外に漏れ出すことは無く、仮に製品が壊れて内部のトリチウムをすべて吸い込んでも人体への影響は、ほとんど無いということです。「アマゾン」を運営するアマゾンジャパンは、基準を超える放射性物質を含む製品を自動で検知するシステムを導入するなどして、再発防止に努めるとしています。
-- NHK NEWS WEB