中国当局が、インターネット上でやり取りされる仮想通貨に対し規制を強めるなか、代表的な仮想通貨「ビットコイン」の関係者が集まる大規模な会合が香港で開かれ、規制が強まるなか今後どう取り引きを進めるかなど情報交換を行いました。
中国では、中央銀行の中国人民銀行が、今月インターネット上の仮想通貨を発行して資金を集める取り引きを禁止すると発表するなど当局が仮想通貨への規制を強め、ビットコインの大手取引所3社が、相次いで中国での取引を今後停止すると発表しました。
こうした状況のなか、ビットコインの取り引きの関係者およそ300人が集まり、香港で20日会合を開きました。この会合は、当初今月10日に中国の首都、北京で開催される予定でしたが、当局が規制を強化したことから、中国本土の規制を受けない香港に会場を変更して開催されました。中国では、仮想通貨が、通貨・人民元が海外に流出する抜け道に使われているという見方もあり、来月の共産党大会を前に当局が規制を厳しくしていると見られています。
中国で取引所などを運営する会社の担当者は「今後は海外進出も検討している」と話していました。
会場は、参加者どうしの情報交換の場にもなっていて、投資家への情報提供を行う日本企業の女性は「中国はマーケットが大きく、ビットコインの保有者も多いので、引き続き動向を注目したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB