２０日のニューヨーク外国為替市場は、ＦＲＢ＝連邦準備制度理事会が、来年にかけて想定どおりのペースで利上げを続ける見通しを示したことから、ドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は、１時、１ドル＝１１２円台に値下がりしました。
２０日のニューヨーク外国為替市場は、ＦＲＢが声明に合わせて公表した今後の政策金利の見通しの中で、年内にあと１回、来年に３回、利上げを行うというこれまでの想定を据え置いたことから、金融政策の引き締めを続けるＦＲＢの方針は変わらないという受け止めが広がりました。
このためドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は、一時、およそ２か月ぶりに１ドル＝１１２円台に値下がりしました。
一方ニューヨーク株式市場は、金融政策は着実に引き締めが続くことが意識され、いくぶん売り注文が出て、ＦＲＢの発表直後は株価が値下がりしました。
しかし、その後は、利上げにともなって金利収入の増加が見込まれる金融関連の銘柄を中心に買い注文が出て、結局、ダウ平均株価は前日より４１ドル７９セント高い、２万２４１２ドル５９セントで取り引きを終えて７営業日連続で最高値を更新しました。
市場関係者は、「最近の物価上昇率が鈍っていることから、ＦＲＢは来年の利上げペースを緩やかに見直すのではないかと予想する投資家もいたため、発表を受けてドルが買われた。株式市場では、金利の上昇が業績の追い風になる金融関連の銘柄を中心に買い注文が集まった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB
