東日本大震災の復興支援イベントを装い、卸売会社から清涼飲料水などをだまし取ったとして、77歳の男ら3人が逮捕され、警視庁は同様の手口でおよそ50社から2億円相当以上の商品をだまし取っていたと見て調べています。
逮捕されたのは、東京・台東区の無職、武藤勝容疑者(77)ら3人です。
警視庁の調べによりますと、武藤容疑者らはおととし11月から去年2月にかけて、「東日本大震災の復興支援イベントで配布するための商品を購入したい」とうそを言って、川崎市内の卸売会社から清涼飲料水などおよそ900点、合わせて150万円相当の商品をだまし取ったなどとして、詐欺の疑いが持たれています。
警視庁によりますと、取引先を信用させるため、始めは少額の取り引きを数回行い代金を支払っていましたが、突然大型の契約を持ちかけ、数か月後には連絡が取れなくなっていたということです。
だまし取った商品は、定価のおよそ6割で売りさばいていたということで、警視庁は同様の手口で関東を中心におよそ50社から2億円相当以上の商品をだまし取っていたと見て調べています。
警視庁は、捜査に支障があるとして3人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB