去年１２月、北海道函館市の函館山のロープウエーの駅で、従業員の男性が滑車と車輪止めの間に挟まれ死亡した事故で、警察は事故を防止するための措置を怠っていたとして、運行会社の社長と当時の部長ら３人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
去年１２月、「函館山ロープウェイ」の山麓駅で、２６歳の男性従業員が１人でワイヤーについた油を取り除く作業をしていたところ、駅に到着したゴンドラの滑車と車輪止めの間に両足を挟まれて死亡しました。
その後の警察の調べで、運行会社の「函館山ロープウェイ」の竹村隆社長と当時の部長ら合わせて３人は、運転中に作業を行う際の具体的な安全管理の方法を定めていなかったほか、運転を停止して作業を行う指示もしていなかったということです。
警察は、事故を防止するための措置を怠っていたとして３人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
警察によりますと３人は容疑を認めているということです。
この事故では労働基準監督署もことし６月、労働安全衛生法違反の疑いで運行会社と当時の部長を書類送検しています。
-- NHK NEWS WEB
