アメリカのトランプ次期政権で外交を担う新しい国務長官について、有力候補の1人だったジュリアーニ元ニューヨーク市長が辞退を表明する一方、アメリカの主要メディアはエネルギー企業、エクソンモービルのティラーソンCEOが最有力候補として浮上していると伝えました。
新政権の閣僚人事を進めているトランプ次期大統領は、これまでに国防長官や財務長官それに商務長官などの人事を発表しましたが、外交を担う国務長官については調整が難航しています。
こうした中、国務長官の有力候補の1人だったジュリアーニ元ニューヨーク市長が声明を発表し、「今後もコンサルタント会社などで仕事を続けていく」として閣僚候補から辞退することを明らかにしました。
ジュリアーニ氏をめぐっては、民主党と共和党の一部からコンサルタント会社で外国政府のために働いており、国務長官として不適格だという声が上がっていました。
一方、アメリカの主要メディアは、エネルギー企業、エクソンモービルのティラーソンCEOが国務長官の最有力候補として浮上していると伝えました。
6日にトランプ氏と会談したティラーソン氏は、ロシアで石油事業を行っていることなどからプーチン大統領とも親交があり、ロシアに対する欧米の経済制裁には反対していると報じられています。
国務長官のポストをめぐっては、ロムニー元マサチューセッツ州知事や大手自動車メーカーフォードのムラーリー前CEOの名前も挙がっています。
-- NHK NEWS WEB