福岡県北九州市で飲食店の店員にけがをさせたとして逮捕された男性が、その後の調べで事件とは無関係だったことがわかり、警察は男性に謝罪するとともに、逮捕から9時間余りたって釈放しました。
警察によりますと去年5月、北九州市八幡東区の飲食店で、注文とは違う料理が出されたことに腹を立てた客の男が、店員の女性にコップを投げつけるなどしてけがをさせました。
この事件で、警察は22日、30代の男性を傷害の疑いで逮捕しましたが、その後の調べで、事件の当日、店を訪れておらず、事件とは無関係だったことがわかりました。
警察は男性に謝罪し、逮捕から9時間余りたった22日夜、釈放するとともに、23日朝、山口県防府市の自称会社員、谷藤龍樹容疑者(31)を傷害の疑いで逮捕しました。
警察によりますと調べに対し「はっきり覚えていない」と、容疑を否認しているということです。
警察によりますと、現場で目撃された車のナンバーを調べ、当日、該当する車を使った可能性がある複数の人物の写真を被害者に見せて捜査しましたが、確認が不十分だったということです。
八幡東警察署の松本正樹副署長は、「関係者に深くおわびし、客観的な証拠の収集など適正な捜査に努めたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB