インドは初めて国内で建造した潜水艦を配備することになり、インド洋で海洋進出を強める中国に対する警戒を強化するものと見られます。
軍事力の強化を進めているインドは老朽化したロシア製などの潜水艦に代わる高性能の潜水艦を建造する計画を進めていて、このほどインドの企業がフランスの協力を得て国内で初めて建造した潜水艦が完成しました。
23日までに海軍に引き渡された潜水艦は1600トン級で、レーダーでとらえられにくい高いステルス性能があり、1か月間連続で水中で活動できるほかミサイルなど高性能の武器も搭載されています。
インド政府はこの潜水艦を6隻導入して配備する計画です。
シーレーン=海上交通路となっているインド洋では、中国が沿岸の国々に港湾整備などを通じて進出する「真珠の首飾り」と呼ばれる戦略を進めるなど海洋進出を強めていて、その一帯に潜水艦も活動させています。
インドは、中国がインド洋に面した港湾を軍事利用するのではないかと警戒を強めていて、今回導入される高性能の潜水艦をインド洋に配備し、中国に対する警戒を強化するものと見られます。
-- NHK NEWS WEB