外国人観光客が増加する中、ホテルの改装などで売り上げを伸ばしている東京の内装工事会社が、架空の外注費を計上するなどの手口で1億3000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・豊島区の「株式会社第一建設」と、会社の実質的経営者の朴慶洙取締役(52)です。
「第一建設」は、外国人観光客の増加や東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、ホテルの改装需要などが高まる中、全国展開するホテルチェーンなどから内装工事などを受注し、売り上げを伸ばしています。
関係者によりますと、「第一建設」は架空の外注費を計上するなどの手口で、去年までの3年間におよそ1億3900万円の所得を隠した疑いがあるということです。このため、東京国税局はおよそ3500万円を脱税したとして、会社と朴取締役を法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
NHKの取材に対して、会社の代理人の弁護士は「国税当局の指摘を受け修正申告と納税を行いました。大変反省しています」と話しています。
-- NHK NEWS WEB