週明け25日のニューヨーク市場は、北朝鮮のリ・ヨンホ外相がアメリカのトランプ大統領の北朝鮮への批判は「宣戦布告だ」などと発言したことを受けて、ダウ平均株価は、一時大きく下落し、円相場は円高が進みました。
25日のニューヨーク株式市場は北朝鮮のリ・ヨンホ外相が、トランプ大統領の北朝鮮への批判は「明確な宣戦布告」だなどと発言したことが伝わると投資家の間で緊張が走り、ダウ平均株価は一時、130ドル下落しました。ニューヨーク外国為替市場でも発言の後、ドルを売って比較的安全な通貨とされる円を買う動きが強まり、円相場は、一時、1ドル=111円台半ばに値上がりしました。株式市場ではその後、買い戻しの動きも出て、結局、ダウ平均株価は先週末より53ドル50セント安い、2万2296ドル9セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「北朝鮮の外相の発言から軍事行動の可能性が意識されて一時、緊張が高まったが、発言の真意やトランプ大統領の反応を見極めたいという投資家も多かった。また、ドイツの連邦議会選挙でメルケル首相率いる政党が大きく議席を減らし不透明感が広がったことも、投資家がリスクを避ける動きにつながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB