共働き世帯の増加などで手軽に料理ができる調理家電の需要が拡大し、メーカーの競争が激しくなる中、シャープは、調理家電を購入した人向けに、必要な食材を自宅に届ける宅配サービスを始めることになりました。
発表によりますと、シャープは、来月中旬から自社のオーブンレンジや調理鍋を購入した人を対象に、食材を宅配する事業を始めます。専用のサイトや電話でメニューや人数を指定すると、必要な食材が届き、レシピに沿って調理家電をセットすれば、手軽に料理ができるという仕組みです。
メニューは、飲食店の情報サービスを手がける「ぐるなび」と連携して人気の高い店が監修した日本料理やフランス料理など14種類を用意し、随時、増やしていく計画です。
ふだんより少しぜいたくな料理を意識したということで、価格は、2人前から3人前程度の量で本州は3800円、北海道、四国、九州は4100円で、短時間での配送が難しい沖縄県のほか、一部の地域と離島は対象外となります。
食材の宅配サービスは、家事や買い物の負担を軽減したいという需要を取り込もうと、コンビニ各社などが行っていますが、調理家電の分野で他社と違いを打ち出すため、電機メーカーが参入するのは異例です。
食材宅配サービス担当の松本融部長は、「家電を売るだけではなく、食材の提供も行うことで、利用者の声を聞きながら製品も進化させられる相乗効果が狙える」と話しています。
-- NHK NEWS WEB