経営統合に向けて協議を進めてきた「近畿大阪銀行」、「関西アーバン銀行」、それに「みなと銀行」の関西の3つの地方銀行は、「りそなホールディングス」の子会社となる中間持ち株会社のもとで、来年4月に経営統合するとした契約を締結しました。
発表によりますと、「りそなホールディングス」の傘下の「近畿大阪銀行」と、「三井住友フィナンシャルグループ」の傘下の「関西アーバン銀行」と「みなと銀行」の関西の3つの地方銀行は、新たに設立される中間持ち株会社のもと、来年4月に3つの銀行が経営統合することで、26日、契約を締結しました。
中間持ち株会社の名称は「関西みらいフィナンシャルグループ」で、来年4月時点では、りそなホールディングスが51%程度を出資し、三井住友フィナンシャルグループは、22.3%から26.3%程度を出資します。
中間持ち株会社の本店は、大阪・中央区にあるりそなホールディングスの大阪本社に置き、社長にはりそなホールディングスの菅哲哉代表執行役が就任するとしています。
ともに大阪市に本店を置く近畿大阪銀行と関西アーバン銀行は、経営統合から1年後の再来年4月をめどに合併する方針で、「関西みらい銀行」とするとしています。
3行を合わせた総資産は11兆円を超え、関西最大の地方銀行グループが誕生することになり、住宅ローンや投資信託の販売などの個人向けビジネスの強化や、ATMの相互利用などのサービスの拡充で、5年後には、全国の地方銀行でトップクラスの水準の業績を目指すとしています。
社長に就任する菅氏は記者会見で、「統合によってお客様の利便性を高め、地域社会に貢献することで、関西になくてはならない銀行を目指していく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB