11日夕方、北海道函館市にある函館山とふもとを結ぶロープウエーの駅で、従業員が滑車の間に足を挟まれて運転ができなくなり、多くの観光客が山頂付近に取り残されました。運行会社は、観光客を車に乗せてふもとまで移動させる作業を行っています。
11日午後5時すぎ函館市元町にある「函館山ロープウェイ」の山麓駅で、設備の点検を行っていた26歳の男性従業員が、滑車の間に挟まれました。消防によりますと、男性はおよそ2時間後に救助され、太ももなどに重傷を負ったということで、病院で手当てを受けています。
この影響で「函館山ロープウェイ」は運転ができなくなり、午後6時ごろ11日の運行を打ち切りました。警察によりますと、当時、函館山の山頂付近に観光客など数百人が取り残されましたが、運行会社が用意したタクシーに乗せてふもとに移動させる作業を行っています。
運行会社によりますと、午後8時時点で山頂にいる観光客はだいぶ少なくなったものの、全員がふもとまで移動を終える時間のめどはわからないということです。警察が、当時の詳しい状況などを調べています。
-- NHK NEWS WEB