神奈川県大磯町の中学校で委託業者が提供する給食に髪の毛などの異物が混入し、食べ残しが相次いだ問題で、学校に弁当を持参できない一部の中学生に同じ業者の弁当を提供している横浜市では、安全性への懸念が広がっているとして、来月中旬に業者が変更されることになりました。
この問題は、大磯町の2つの町立中学校で、去年1月に業者に委託して始めた給食から髪の毛やハエなどの異物の混入が84件確認され、生徒の食べ残しが相次いだものです。
中学校で給食を提供していない横浜市では、弁当を持ってくることが難しい生徒向けに「ハマ弁」と呼ばれる弁当を購入できるようにしていて、製造する3つの業者に大磯町の給食を製造している業者も入っています。
市によりますと、この業者が製造した「ハマ弁」への異物の混入が去年10月以降7件あり、大磯町の問題が発覚して以降、横浜市のほか、業者を仲介する管理会社に数十件の不安の声が寄せられたということです。
管理会社は、安全性への懸念が広がっており、「ハマ弁」への信頼を確保する必要があるとして、来月16日からこの業者が担当する7つの区の57校分の弁当の製造を、ほかの2つの業者に変更することを決めました。
これについて業者は、「コメントは控えさせていただきます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB