北海道の新千歳空港では、10日に続き、11日も雪のため、空の便の欠航が相次ぎ、足止めされた乗客およそ1500人が空港のロビーで一夜を過ごしました。
新千歳空港では11日の1日で11センチの雪が降り、除雪作業のため滑走路が断続的に閉鎖されたことなどから、国土交通省新千歳空港事務所によりますと、合わせて181便が欠航しました。
空港のターミナルビルでは予定していた便に乗れず、ホテルなどがとれなかった乗客およそ1500人が足止めされ、ふだんは夜間閉鎖されるターミナルビルが臨時で開放されました。乗客らは、ターミナルビルの運営会社から配られた毛布にくるまるなどしてロビーのいすや床に横になり、一夜を過ごしました。
11日午後1時発の便で大阪空港に友人とともに向かう予定だったという18歳の女性は、「飛行機にいったんは乗ったが、離陸直前になって引き返してしまった。早く帰りたいです」と話していました。
また、11日夜、中部空港に向かう予定だったという63歳の会社員の男性は、「空港に泊まるのは初めてで寝ることもできないが、しかたありません」と話していました。
新千歳空港では、10日も欠航が相次ぎ、およそ1000人がロビーで一夜を明かしています。国土交通省新千歳空港事務所は夜を徹して滑走路の除雪を続け、航空各社は「12日は機材繰りなどの影響を除いて、おおむね平常通りの運航を予定している」としています。
-- NHK NEWS WEB