先月、奈良県山添村の山中に小型機が墜落し、乗っていた大阪の夫婦が死亡した事故で、現場に散らばった機体の部品を回収する作業が行われました。警察は部品を分析し、墜落原因の特定を進めることにしています。
先月14日、大阪の八尾空港から福島県に向かっていた小型機が、奈良県山添村の山中に墜落し、乗っていた大阪・中央区の会社役員、田中良一さん(68)と妻の佐智子さん(55)が死亡しました。
事故からおよそ1か月半がたった30日、ヘリコプターを使って現場から機体の部品を回収する作業が行われました。山の広い範囲に散らばっていた部品は、現場でまとめられて青いシートにくるまれ、ヘリコプターでつり上げて繰り返し近くの広場に運ばれました。回収された部品の重さは合わせて1トンほどで、このあとトラックで八尾空港近くの倉庫に運ばれ、警察と国の運輸安全委員会が分析するということです。
警察は今月6日に、小型機の整備を委託されていた八尾市の整備会社を捜索し、機体の整備記録や飛行記録を押収していて、30日に回収された部品の分析と合わせて、墜落の原因の特定に向けた捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB