ヨーロッパでは、イギリスの格安航空「モナーク航空」が2日、経営の行き詰まりからすべての便の運航を取りやめ、出国した11万人の帰国便がなくなる事態になり混乱が広がっています。
「モナーク航空」はイギリスを拠点にヨーロッパ各地を結ぶ便を運航していましたが、2日、値下げ競争による資金繰りの悪化などから経営が行き詰まり、この日以降のすべての便の運航を取りやめました。
会社側は2日早朝、ツイッターなどで「全便の運航がキャンセルされました。空港に行かないでください」と呼びかけましたが、現地メディアによりますと空港で初めて知った利用者もいたということです。
イギリスの航空当局によりますと「モナーク航空」を利用してイギリスから海外に渡航している人は現在、11万人にのぼり、帰国便がなくなる事態になったことからほかの航空会社の便を手配しているということです。
ヨーロッパでは地域の格安航空の最大手でアイルランドの「ライアンエア」が先月、パイロット不足を理由に来年3月まで合わせて2万便の運航を取りやめると発表しています。
さらに8月に破産手続きに入ったあと営業を続けているドイツの「エアベルリン」でも欠航が相次いでいて、ヨーロッパでは空の便をめぐる混乱が広がっています。
-- NHK NEWS WEB