地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を去年、議長国として取りまとめたフランス政府が、環境に配慮したまちづくりを進めている地域を認証する制度に、日本では初めて千葉県船橋市にある地区が選ばれました。
この制度は、フランス政府が温室効果ガスの排出が少ないなど環境に配慮したまちづくりを進めている都市や地域を3年前から毎年認証し、表彰しています。
これまではフランス国内のみが対象でしたが、去年のCOP21で地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を議長国として取りまとめたことなどから、世界の温暖化対策を推進しようとことしからフランス国外も認証することになり、日本では初めて、千葉県船橋市にある「ふなばし森のシティ」と呼ばれる地区が選ばれました。
この地区は、5棟のマンションが建ち並び合わせておよそ1500世帯が暮らしていて、市と大手不動産会社が協力してまちづくりを進めています。
不動産会社によりますと、各家庭に置かれたパネルに消費電力が表示されるシステムを導入したり、住民どうしで乗用車を共有したりする取り組みを進めたことなどがフランス政府に高く評価されたということです。
今回の認証について船橋市は「環境に配慮した地区を作る計画に住民が共感してくれたことが高い評価につながった。ほかの市民にも広く周知していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB