国内外の研究者などが科学技術の発展や今後の課題について議論する国際会議が、3日、最終日を迎え、皇太子ご夫妻も出席されて京都市で閉会式が行われました。
国際会議「STSフォーラム」は、世界の80近くの国と地域から研究者や政府関係者、それに企業経営者などおよそ1400人が参加して1日から京都市で開かれ、科学技術の発展や今後の課題をテーマに議論が行われました。
最終日の3日は、皇太子ご夫妻も出席されて閉会式が行われ、皇太子さまは、英語で「この会議が、世界の指導者たちの英知を結集し、今後とも地球の未来のため、人類の持続的発展に向けて科学技術をどう扱うかを議論し、世界人類の将来にとって有益なものとなることを心より願います」と述べられました。
このあと、5年前にノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授がスピーチし、「新しい医学的な治療は、時としてあまりにも高額で、裕福な人や豊かな国しか受けられないという問題が起きている」と指摘しました。
そのうえで、問題を克服するため、科学者をはじめ政府の政策立案者や産業界の協力が重要だと訴え、皇太子ご夫妻も熱心に聞き入られていました。
-- NHK NEWS WEB