北朝鮮の国営メディアは中国との国交が樹立して68年となった6日、中朝関係について何も触れていない一方、このところは核・ミサイル開発に対する中国の対応への不満をあらわにしていて、ぎくしゃくした両国関係が鮮明になっています。
中国と北朝鮮が1949年に国交を樹立して6日で68年です。
北朝鮮の国営メディアはこれまでのところ記念の行事や関連の論評などは伝えておらず、中朝関係について何も触れていません。
一方、北朝鮮はこのところ核・ミサイル開発に対する中国の対応への不満をあらわにしています。
先月22日北朝鮮の国営メディアは中国共産党の機関紙「人民日報」などが核開発を批判したとして「中国メディアの軽率な行動はアメリカに追従して両国の間にくさびを打ち込む行為にほかならない」と非難しました。
さらにこの中で、今月18日に北京で始まる中国共産党大会に言及し「くだらない売文の実績でもなければ、共産党大会を迎えられないのではないかと疑いたくなる」とまで皮肉り、核開発に反対する記事を伝えた中国メディアを重ねて批判しました。
中国政府は、先月国連安全保障理事会の制裁決議に基づいて北朝鮮の企業や個人が中国国内で設立した合弁企業などを閉鎖するよう通達を出すなど、北朝鮮への制裁を着実に実施する姿勢を強調し、ぎくしゃくした両国関係が鮮明になっています。
-- NHK NEWS WEB