リオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳びで銀メダルを獲得した山本篤選手が先月所属先の企業を退社し、今後はプロに転向してスポンサーの支援を受けながら活動していくことを明らかにしました。
35歳の山本選手は左足が義足のパラ陸上の選手として活躍し、男子走り幅跳びでは去年のリオデジャネイロパラリンピックやことしの世界選手権で銀メダルを獲得しました。
現在はスノーボードでも来年のピョンチャンパラリンピック出場を目指してトレーニングを行っています。
6日、練習拠点である大阪・熊取町の大阪体育大学でNHKの単独インタビューに応じ、先月末で所属先の企業を退社してプロに転向したことを明らかにしました。
山本選手によりますと、すでに神戸市に本社がある太陽光発電などを手がける企業とスポンサー契約を結び、来月からは海外で行われるスノーボードの国際大会に出場するということです。
山本選手はプロに転向したことについて「スノーボードへの挑戦を始めてからは活動が限定されることがあり、プロになり自分が主体的に動くほうが挑戦の幅が広がると考えた」と説明しました。
そのうえで「自分が結果を残していくことで、これからパラスポーツを行う人たちにとってプロという選択肢が増えるよう頑張っていきたい」と話していました。
日本のパラリンピック選手のプロ転向はまだ少なく、車いすテニスの国枝慎吾選手や陸上の中西麻耶選手などがプロとして活動しています。
-- NHK NEWS WEB