小型の無人機「ドローン」を使って商品を配送するサービスが、今月下旬から福島県南相馬市で始まることになりました。
ドローンを使った商品の配送を始めるのはIT大手の「楽天」とコンビニ大手の「ローソン」です。
両社は福島県の南相馬市でコンビニの商品をドローンを使って配送するサービスを今月下旬から共同で始めます。
南相馬市は国から「ロボット実証区域」に指定され、ロボット産業の育成の拠点になっているということで、コンビニの商品をドローンで配送するサービスは、全国で初めてだということです。
具体的には、南相馬市の小高地区を回るローソンの移動販売車で客から注文を受けると、およそ3キロ離れた店舗からドローンが7分ほど自律飛行して商品を移動販売車に届けます。
配送の料金は無料だということで、ドローンを使うことにより移動販売車で扱っていなかった揚げ物などの温かい商品も提供することができるようになるとしています。
楽天の三木谷浩史社長は「ドローンを必要とする過疎地で広くサービスを展開できるよう国の柔軟な規制緩和を期待したい」と述べました。
ローソンの竹増貞信社長は「労働力不足に直面するなかコンビニ業界としてもドローンの活用を目指したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB