スペイン北東部のカタルーニャ州の州議会は6日、当初の予定を変更して今月10日に議会を開くと発表し、一方的な独立宣言に踏み切る構えを崩していませんが、事態の沈静化を求める圧力は国内外から強まっていて、スペイン政府、州政府の双方が対話の糸口を見いだせるかが問われています。
スペイン北東部のカタルーニャ州で行われた、スペインからの独立の賛否を問う住民投票をめぐっては、独立支持派が過半数を占めるカタルーニャ州議会が今月9日に議会を開いて一方的な独立宣言に踏み切るとの見方が強まっていましたが、スペインの憲法裁判所が9日の開催を差し止める命令を出したことを受けて、6日、州議会の各党の代表が集まり対応を協議しました。
その結果、当初の予定を変更して今月10日に州議会を開くと発表し、プチデモン州首相が演説するとしています。
州議会は、一方的な独立宣言に踏み切る構えを崩していませんが、憲法裁判所の命令を無視して9日に強行することは避けたとの見方も出ています。
カタルーニャ州では、長引く混乱を受けて大手銀行などが本拠地を州の外に移転させる動きが相次ぎ、事態の沈静化を求める圧力が国内外から強まっていて、今後、スペイン政府と州政府の双方が対話の糸口を見いだせるかが問われています。
-- NHK NEWS WEB